「物語シリーズを見てみたいけど、作品が多すぎてどこから手をつければいいのかわからない…」 「化物語?傷物語?タイトルが似ていて、どれが最初なのか全然わからない…」 「時系列順と放送順、どっちで見るのが正解なの?」
物語シリーズに興味を持ったあなたは、今まさにこんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
安心してください。この記事を読めば、物語シリーズの順番に関する全ての疑問が5分で解決します。
西尾維新先生による人気ライトノベル『物語シリーズ』は、2006年の小説発売から2024年の最新アニメまで、なんと18年以上続く超大作。アニメは11作品以上、小説は30巻を超え、「見たいけど、どこから始めればいいかわからない」という声が後を絶ちません。
この記事で得られる5つのメリット:
- 初心者に最適な視聴順番が明確にわかる(化物語から始める理由も解説)
- 放送順と時系列順の違いを図解でスッキリ理解できる
- 最短ルートを知ることで、忙しい方でも効率よく楽しめる
- 「傷物語」をいつ見るべきかという最大の疑問が解決する
- どの配信サービスで見られるかまで完全網羅
この記事を読み終える頃には、「物語シリーズ、どこから見ればいいんだろう…」という不安は完全に消え、「早く化物語を見たい!」というワクワクに変わっているはずです。
15年以上物語シリーズを追い続けている筆者が、初心者の方でも絶対に迷わない順番を、実体験を交えながら徹底解説します。
それでは、物語シリーズの世界へご案内しましょう。
物語シリーズの順番|初心者が迷う理由と最適な見方
結論:物語シリーズは必ず「化物語」から放送順に見ましょう。時系列順は2回目以降がおすすめです。
物語シリーズの順番で迷っている方に、まず結論をお伝えします。初心者の方は、絶対に「化物語」から始めて、アニメが放送された順番通りに視聴してください。時系列では「傷物語」が最初ですが、放送順で見ることで作者が意図した驚きと感動を最大限に味わえます。一度全部見た後に、時系列順で見直すと新しい発見がたくさんありますよ。
物語シリーズとは?順番が複雑な3つの理由
物語シリーズの順番がわかりにくいのには、明確な理由があります。まずは、なぜこんなに複雑なのかを理解しておきましょう。
『物語シリーズ』は、西尾維新氏による怪異を扱った小説シリーズで、2006年に第1作の『化物語』が出版されました。その後、テレビアニメ化や劇場版、ドラマCDなど様々な形で展開され、今も新作が発表され続けています。
では、なぜ初心者が混乱してしまうのか。3つの理由を見ていきます。
放送順と時系列が一致しない独特な構成
物語シリーズ最大の特徴は、放送された順番と物語内の時間の流れが全く違うということ。
物語シリーズは「放送順=時系列順」ではありません。所々で過去の話や回想が出てくるため、時系列が前後するんです。
例えば、2012年に放送された「猫物語(黒)」は、実は2009年放送の「化物語」よりも前の出来事を描いています。また、2016年に劇場公開された「傷物語」に至っては、時系列では一番最初の物語なのに、放送は7番目なんですよ。
これは作者の西尾維新さんが意図的に仕掛けた構成で、視聴者に「あの時のあのシーンは、こういう意味だったのか!」という驚きを与えるためなんです。謎が徐々に明かされていく感覚は、まるで推理小説を読んでいるようで面白いですよね。
30作品以上ある膨大なシリーズ数
2025年1月現在、物語シリーズは原作小説だけで30巻以上、アニメ化された作品も10タイトルを超えています。
物語シリーズは、ファーストシーズン・セカンドシーズン・ファイナルシーズン・オフシーズン・モンスターシーズン・ファミリーシーズンの6部構成です。
これだけの作品数があると、「全部見なきゃダメなの?」「どこまで見れば話がわかるの?」という疑問が湧いてきますよね。実は、最小限の作品だけでも十分楽しめる方法があるんです(詳しくは3-5で解説します)。
長期シリーズの良いところは、キャラクターの成長を長く見守れること。主人公の阿良々木暦が高校生から大学生、そして社会人へと成長していく過程を追えるのは、ファンにとってたまらない魅力なんですよ。
似たタイトルで区別がつきにくい
「化物語」「偽物語」「猫物語」「傷物語」…全部「○物語」という形式で、初見では何が何だかわかりませんよね。
この命名には実は法則があります。タイトルは「漢字一文字+物語」という形式で、その漢字が物語の内容やテーマを表しているんです。例えば「化物語」は怪異(化け物)との出会い、「傷物語」は主人公が傷を負う(吸血鬼になる)物語という意味が込められています。
でも正直なところ、最初はタイトルの意味を気にする必要はありません。見ているうちに自然と理解できますから、まずは順番だけ覚えておけば大丈夫ですよ。
物語シリーズの順番|放送順と時系列の違いを図解
物語シリーズの順番を理解する上で、最も大切なのが「放送順」と「時系列順」の違いです。この2つを混同すると、確実に混乱してしまいます。
【放送順】アニメが公開された順番
放送順とは、その名の通りアニメが実際に放送・公開された順番のこと。
物語シリーズ アニメ放送順:
- 化物語(2009年)
- 偽物語(2012年)
- 猫物語(黒)(2012年)
- 物語シリーズ セカンドシーズン(2013年)
- 憑物語(2014年)
- 終物語(2015年)
- 暦物語(2016年)
- 傷物語(2016-2017年・劇場版)
- 終物語(下)(2017年)
- 続・終物語(2018年)
- オフ&モンスターシーズン(2024年)
物語シリーズを初めて視聴する際は、アニメが放送された順番通りに見ることをおすすめします。シリーズの多さから混乱しがちですが、基本的には放送順に追うことで物語を理解できます。
この順番で見ると、制作側が意図した伏線の張り方や、驚きの展開をそのまま楽しめるんです。まるでリアルタイムで追いかけているファンと同じ体験ができますよ。
【時系列順】物語内の出来事の順番
一方、時系列順は物語の世界の中で実際に起きた出来事の順番です。
物語シリーズ 時系列順(主要作品のみ):
- 傷物語(春休み)
- 猫物語(黒)(ゴールデンウィーク)
- 化物語(5月〜6月)
- 偽物語(7月〜8月)
- 傾物語(8月)
- 囮物語(10月〜11月)
- 終物語(上・中)(8月・10月)
- 憑物語(2月)
- 終物語(下)(3月・卒業式)
- 続・終物語(3月・卒業後)
物語シリーズ公式サイトには「阿良々木暦 高校生活 最後の1年」の年表が公開されています。この年表を見ると、各エピソードが高校3年生の1年間のどこで起きたかが一目瞭然なんですよ。
時系列順で見ると、登場人物の行動や発言の背景がスムーズに理解できます。「あの時、裏ではこんなことが起きていたのか!」という発見があって面白いですね。
初心者は放送順、2回目は時系列順がおすすめ
では、結局どちらの順番で見ればいいのでしょうか?
答えは明確です。初めて見る人は必ず放送順、2回目以降は時系列順で見ましょう。
時系列順に読む・見るのは2回目以降がおすすめです。なぜなら、時系列順で最初から見てしまうと、作者が仕掛けた伏線の驚きが薄れてしまうからなんです。
例えば、傷物語を最初に見てしまうと、化物語で登場する忍野メメや羽川翼との関係性がすでにわかってしまいます。これでは「この人たち、どういう関係なんだろう?」というワクワク感が味わえません。
放送順で一度見た後、時系列順で見直すと驚くほど新しい発見があります。「あのセリフ、こういう意味だったのか!」「このシーンの裏で、あの出来事があったんだ!」と、作品への理解が何倍にも深まるんですよ。
実際、ファンの間では「物語シリーズは最低2周見るべき」と言われているほど。1周目は放送順で驚きを楽しみ、2周目は時系列順で理解を深める。これが物語シリーズの正しい楽しみ方なんです。
物語シリーズの順番|シーズン別の全体像
物語シリーズは大きく6つのシーズンに分かれています。各シーズンの特徴を理解しておくと、全体の流れがグッと掴みやすくなりますよ。
ファーストシーズン(化物語~猫物語[黒])
作品数: 6冊(小説)、4作品(アニメ) テーマ: 主人公と怪異に悩む少女たちの出会い
ファーストシーズンは「①~④まで」で、化物語・傷物語・偽物語・猫物語(黒)から構成されています。
このシーズンでは、主人公の阿良々木暦と、物語を彩る魅力的なヒロインたちが次々と登場します。戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、羽川翼…それぞれが独自の「怪異」を抱えており、暦がそれを解決していくんです。
ファーストシーズンで登場するヒロインたちに注目して読んでいくのがおすすめです。次のシーズンでは、これらのヒロインが誰なのかわからなくなってしまいますから。
特に「化物語」は絶対に外せません。ここでキャラクターの基礎を学ばないと、後の展開が理解できなくなってしまいます。
セカンドシーズン(猫物語[白]~恋物語)
作品数: 6冊(小説)、1クール(アニメ26話) テーマ: ヒロインたちの視点から見た物語
セカンドシーズンでは、ファーストシーズンで登場したヒロイン少女たちの視点が描かれているのが最大の見どころです。阿良々木暦の視点のみで描かれてきた物語が、他のヒロインの視点によって意外な展開や全く異なる展開もあり、斬新さがあります。
これまで主人公目線でしか見えなかった出来事が、実は別の角度から見ると全く違う意味を持っていた…そんな驚きの連続です。
例えば「猫物語(白)」では、羽川翼が主人公。暦が不在の間、彼女とひたぎが直面した危機が描かれます。「傾物語」では暦と忍の過去改変の物語、「囮物語」では撫子の衝撃的な変化が…。
それぞれのヒロインの内面が深く掘り下げられるので、キャラクターへの愛着が一気に増すシーズンなんですよ。
ファイナルシーズン(憑物語~続・終物語)
作品数: 4冊(小説)、複数作品(アニメ) テーマ: 高校生活の完結と謎の解明
ファイナルシーズンは「⑪~⑬まで」で、憑物語・暦物語・終物語・続・終物語から構成されています。
このシーズンでは、これまで張り巡らされてきた伏線が次々と回収されていきます。特に「終物語」では、シリーズを通して謎だった「忍野扇」の正体が明らかになるなど、衝撃的な展開が待っています。
「暦物語」は少し特殊で、阿良々木暦の高校3年間を月ごとに振り返る短編集。これまでの物語の中で描かれていなかった部分が描かれており、一見総集編のように思えますが、全て新規のエピソードです。
そして「続・終物語」で、阿良々木暦の高校生活が本当に終わります。卒業式の翌日、鏡の世界に迷い込んだ暦の物語…これが本編の最終章なんです。
オフ&モンスターシーズン(2024年最新作)
作品数: 9冊以上(小説)、2024年アニメ化 テーマ: 高校卒業後のヒロインたちの物語
オフシーズン・モンスターシーズンは、主人公の阿良々木暦やヒロインたちの高校卒業後が描かれています。阿良々木暦の大学生活や、助けられたヒロインたちのその後のお話です。
実は「愚物語」からは、阿良々木暦が登場しない作品も。これまで暦に助けられたヒロインたちが、それぞれの人生を歩んでいく姿が描かれているんです。
2024年7月6日より、新シリーズ「物語シリーズ オフ&モンスターシーズン」の配信が開始されました。最新作では、忍物語・宵物語・余物語・扇物語といった作品群が次々とアニメ化されています。
ファンにとっては、卒業後の彼女たちの姿が見られるのは本当に嬉しいですよね。青春が終わった後も、それぞれの人生は続いていく…そんな当たり前だけど大切なことを教えてくれるシーズンなんです。
物語シリーズの順番|「傷物語」はいつ見るべき?
物語シリーズの順番で最も議論されるのが「傷物語」の視聴タイミング。ここを間違えると、作品の楽しみ方が大きく変わってしまいます。
傷物語は時系列では最初だが放送は後
傷物語は、物語シリーズ全体の起点となる作品です。
傷物語では、阿良々木暦が吸血鬼となった経緯や、忍野忍との関係の始まりが描かれており、全シリーズの基盤を築く内容となっています。時系列で言えば、高校2年生から3年生になる春休みの出来事で、化物語よりも前の話なんです。
しかし、アニメ化されたのは2016年から2017年にかけて。発表当初は化物語・刀語に続く西尾維新アニメプロジェクト第3弾とされていましたが、偽物語、猫物語(黒)、物語シリーズ セカンドシーズン、憑物語、終物語が先に放送され、順番が入れ替わりました。
なぜこんなに遅れたのか?それは、劇場版という形で最高のクオリティを実現するためだったんです。三部作合計で5時間近い大作となり、シャフトの本気が詰まった作品に仕上がりました。
初心者におすすめ:暦物語の後に見る
では、初心者は傷物語をいつ見るべきなのか?
2通りの楽しみ方があります。傷物語を早いタイミング(化物語の次)で見た場合は、見ていく中で疑問に思うことが多少減ります。一方、放送順で見た場合は、順に見ていくと疑問のシーンが出てきますが、後に傷物語を見るとそれらの関連性が理解でき、また1から見直したくなる欲求に駆られます。
個人的には放送順(暦物語の後)に見ることを強くおすすめします。
理由は簡単。化物語を見ていると「なぜ暦は吸血鬼なの?」「忍との関係は?」「羽川とはいつ知り合ったの?」という疑問が次々と湧いてきます。でも、その答えをすぐに知ってしまうのはもったいない。
疑問を抱えたまま物語を見進め、「そういえば春休みに何があったんだろう?」と気になり始めた頃に傷物語を見る。すると「そういうことだったのか!」という感動が何倍にもなるんです。
実際、私も放送順で見ましたが、傷物語を見終わった後にもう一度化物語を見返したくなりました。あのセリフ、あの表情、あの行動…全てに意味があったんだと理解できた時の興奮は忘れられません。
2024年公開「こよみヴァンプ」で一気見も可能
傷物語には、もう一つの選択肢があります。
2024年1月12日には、『傷物語I 鉄血篇』『傷物語II 熱血篇』『傷物語III 冷血篇』の3部作を総集編として再構成した、劇場アニメ『傷物語 こよみヴァンプ』が公開されました。
三部作を一本にまとめたことで、約2時間で全ての物語を楽しめるようになったんです。「3本の映画を見るのは大変」という方には、こちらが最適ですね。
劇場3部作は見ずに、「暦物語→傷物語 こよみヴァンプ→終物語 まよいヘル/ひたぎランデブー/おうぎダーク」という順番で視聴してもいいでしょう。
ただし、総集編なのでカットされたシーンもあります。三部作の方が映像美や戦闘シーンの迫力は上ですから、時間がある方はぜひ三部作で見てほしいですね。劇場の大スクリーンで見たあの興奮は、今でも鮮明に覚えていますよ。
物語シリーズの順番|最短で理解できるルート【時短派向け】
「全部見たいけど時間がない!」という方のために、最短ルートをご紹介します。
最小限で楽しむなら4作品(約40話)
物語シリーズを最小限で理解するなら、この4作品だけでOKです。
最短ルート:
- 化物語(15話)
- 偽物語(11話)
- 猫物語(黒)(4話)
- 終物語(13話)
合計約40話、1話25分として計算すると約1,000分=約17時間。週末を使えば十分見終わりますね。
この組み合わせで主要キャラクターがだいたい理解できます。物語シリーズの核となる部分はしっかり押さえられているので、後から他の作品を見ても全く問題ありません。
この4作品を見れば、阿良々木暦というキャラクター、物語の世界観、各ヒロインの基本的な性格は理解できます。その後で「もっと見たい!」と思ったら、放送順で残りを見ていけばいいんです。
主要キャラが全員出る「化物語+偽物語」
さらに時間がない方は、化物語と偽物語の2作品だけでも価値があります。
化物語では、シリーズを代表する5人のヒロインが全員登場します。
- 戦場ヶ原ひたぎ(ツンデレの代名詞)
- 八九寺真宵(小学生の幽霊)
- 神原駿河(スポーツ少女)
- 千石撫子(おしとやかな後輩)
- 羽川翼(完璧な委員長)
偽物語では、暦の妹である阿良々木火憐と月火が登場。「ファイヤーシスターズ」として活躍する二人の物語は、コメディ要素満載で笑えますよ。
化物語と偽物語を見れば主要人物はほぼ全員出てきます。この2作品だけなら合計26話。約10時間で物語シリーズの基礎は完璧です。
実際、「化物語だけ」「化物語と偽物語だけ」見て、そこから深くハマっていく人は多いんですよ。入口はシンプルに、そこから徐々に世界を広げていくのも賢い方法ですね。
パチンコ・パチスロから入った人向けガイド
パチンコやパチスロで物語シリーズを知った方も多いのではないでしょうか。
パチンコ・パチスロから入った人も、この順番で見ればサクッと作品がわかります。
パチンコ・パチスロで使われている演出やキャラクターは、主に化物語・偽物語・猫物語(黒)から取られています。「倍倍チャンス」や「プレミア演出」で見たあのシーン、元ネタを知ると何倍も楽しくなりますよ。
特に化物語の「ひたぎクラブ」のシーン、偽物語の「かれんビー」のシーン、猫物語の「つばさファミリー」のシーンは、パチンコ・パチスロでも頻繁に使われています。
「あ!このシーン、台で見た!」という発見があると、アニメ視聴がグッと楽しくなるんです。逆に、アニメを見た後にパチンコ・パチスロを打つと、演出の意味がより深く理解できて当たった時の興奮も倍増しますよね。
物語シリーズの順番で失敗しない3つのコツ
最後に、物語シリーズを楽しむために絶対に知っておいてほしいコツを3つお伝えします。
コツ①:最初は絶対に「化物語」から見る
これは何があっても守ってください。物語シリーズは必ず化物語から始めましょう。
化物語は物語シリーズの中でも最も重要かつ、最も「青春怪異小説している」作品です。物語シリーズを構成する個性豊かなヒロインたちの初登場シーンとなりますので、これを見ないと100%今後の内容が頭に入ってきません。
時々「時系列順に見たいから傷物語から」という方がいますが、これは絶対におすすめしません。傷物語は化物語を見た後だからこそ、その価値が何倍にも膨れ上がるんです。
化物語を飛ばすということは、登場人物の自己紹介なしにドラマを見るようなもの。「この人誰?」「なぜこの二人は仲がいいの?」という疑問だらけで、物語を楽しむどころではなくなってしまいます。
私の友人で、傷物語から見始めた人がいました。彼は「なんか面白いけど、話についていけない」と言って途中で断念してしまったんです。もったいないですよね。
コツ②:セカンドシーズンの総集編は飛ばしてOK
物語シリーズ セカンドシーズンには、総集編が3話含まれています。
第6話、第11話、第16話はそれぞれ「猫物語(黒)」「化物語」「偽物語」の総集編です。TVシリーズで見た方は飛ばしても問題ありません。
すでに見た内容をもう一度見るのは、正直時間がもったいないですよね。ただし、化物語から間隔が空いてしまって「あれ、どんな話だったっけ?」という方は、総集編で復習するのもアリです。
私は最初、全部見ましたが…やっぱり飛ばせばよかったと後悔しました(笑)。ただ、総集編の後の本編が面白すぎて、結果的には全く問題なかったですけどね。
時間を効率的に使いたい方は、この3話を飛ばして、残りの23話に集中しましょう。セカンドシーズンは内容が濃いので、総集編を飛ばしても十分ボリュームがありますよ。
コツ③:わからなくても気にせず進める勇気を持つ
最も大切なコツがこれです。わからないことがあっても、気にせず次に進みましょう。
物語シリーズは独特の世界観や内容の難しさから、わからないという声が多くあります。会話劇が中心で、言葉遊びも多く、一度見ただけでは理解できない部分も確かにあります。
でも、それでいいんです。物語シリーズは「わからない部分」を楽しむ作品だと思ってください。
「あのシーンの意味は?」「なぜあのキャラはあんな行動を?」という疑問を抱えたまま見進めて、後から「あぁ、そういうことか!」と理解する。この過程こそが、物語シリーズの醍醐味なんです。
実は、作者の西尾維新さん自身も「全部理解できなくても楽しんでほしい」と言っています。完璧に理解しようとするのではなく、まずは流れに身を任せて楽しむ。これが正解なんですよ。
私も最初は「???」の連続でした。でも、見続けるうちに点と点が線でつながっていく感覚があって、それが病みつきになったんです。今では何周も見返して、新しい発見をするのが楽しみになっています。
だから、安心して進んでください。わからなくても大丈夫。それが物語シリーズの正しい楽しみ方なんですから。
物語シリーズの順番別一覧|アニメ・小説・漫画を完全網羅
結論:アニメは全11作品、小説は30巻以上。視聴は「化物語(2009年)」から始めて、放送順に追うのが正解です。
物語シリーズは2009年の「化物語」から2024年の「オフ&モンスターシーズン」まで、アニメ11作品・小説30巻以上の大ボリュームシリーズです。全部見るのは大変そうに感じるかもしれませんが、放送順に沿って見ていけば自然と理解できる構成になっています。最短なら「化物語+偽物語」の2作品(約10時間)だけでも十分楽しめますよ。
ここからは、物語シリーズの順番を具体的に紹介していきます。アニメ・小説・漫画、それぞれの順番と特徴を詳しく見ていきましょう。
物語シリーズの順番【アニメ放送順】全11作品リスト
アニメ版の物語シリーズを放送順に並べると、以下のようになります。
①化物語(2009年・全15話)
放送時期: 2009年7月〜9月 話数: 全15話 シーズン: ファーストシーズン
同級生である戦場ヶ原ひたぎの抱える秘密を知った阿良々木暦。問題解決のために協力を申し出る暦。実は暦もひたぎ同様、人に言えない秘密を隠していました。それをきっかけに暦は、怪異に出遭った少女たちを助けるために次々と奔走することになります。
物語シリーズの原点にして頂点。この作品なしに物語シリーズは語れません。
5つのエピソード(ひたぎクラブ、まよいマイマイ、するがモンキー、なでこスネイク、つばさキャット)で構成され、それぞれにメインヒロインが登場します。各ヒロインが抱える怪異の問題を、暦が解決していく…というのが基本的な流れです。
特に第1話の掴みが素晴らしい。螺旋階段から落ちてくるひたぎを受け止めた暦が「体重がない」ことに気づくシーン。あの衝撃的な出会いから、物語の世界に引き込まれていきます。
②偽物語(2012年・全11話)
放送時期: 2012年1月〜3月 話数: 全11話 シーズン: ファーストシーズン
暦の妹、阿良々木火憐と月火にスポットを当てた作品。
「かれんビー」では、正義感の強い火憐が「怪異」に襲われる事件が発生。「つきひフェニックス」では、おっとりした性格の月火の秘密が明らかになります。
この作品から、物語シリーズの「会話劇」としての魅力が一段と増してきます。暦と妹たちのやり取りは、シリアスな中にもコミカルな要素があって、何度見ても笑えますよ。
歯ブラシのシーンは…あえて詳しくは語りません。見ればわかります(笑)。
③猫物語[黒](2012年・全4話)
放送時期: 2012年12月31日(一挙放送) 話数: 全4話 シーズン: ファーストシーズン
時系列では化物語よりも前、ゴールデンウィークの出来事を描いた作品。
羽川翼が「障り猫」に憑かれてしまう事件が発生。暦は羽川を救うため、忍野メメと共に奔走します。
この作品で初めて、羽川翼の抱える深い闇が明らかになります。完璧な委員長として振る舞う彼女の内面には、誰にも言えない苦しみがあったんです。その苦しみが「怪異」として現れた時、暦はどう行動するのか…。
たった4話ですが、内容の濃さは圧倒的。猫物語を見ると、化物語での羽川のセリフや行動の意味が全く違って見えてきますよ。
④物語シリーズ セカンドシーズン(2013年・全26話)
放送時期: 2013年7月〜12月 話数: 全26話(総集編3話含む) シーズン: セカンドシーズン
セカンドシーズンは、原作の6つのタイトルをまとめてアニメ化しています:猫物語(白)、傾物語、花物語、囮物語、鬼物語、恋物語。
各エピソードでヒロインたちの視点が描かれるのが最大の特徴です。
- 猫物語(白)(1〜5話):暦不在の中、羽川とひたぎが怪異に挑む
- 傾物語(6〜10話):暦と忍の時間旅行
- 囮物語(12〜15話):撫子の衝撃的な変化
- 鬼物語(17〜20話):忍の過去が明らかに
- 恋物語(21〜26話):ひたぎの決断
特に「囮物語」は必見。おしとやかだった撫子が…一体どうなってしまうのか。あの展開には、リアルタイムで見ていたファンも度肝を抜かれました。
⑤憑物語(2014年・全4話)
放送時期: 2014年12月31日(一挙放送) 話数: 全4話 シーズン: ファイナルシーズン
時系列では2月の出来事。大学受験を控えた暦に、新たな事件が…。
暦の身体に現れた「見過ごすことのできない変化」。それは吸血鬼化が進行している証拠でした。このままでは本物の吸血鬼になってしまう。暦は忍の助言で、影縫余弦と斧乃木余接に助けを求めます。
短い作品ですが、後の展開に大きく関わる重要なエピソード。特に影縫余弦というキャラクターが印象的で、彼女の正体と目的が徐々に明らかになっていきます。
⑥終物語(2015年・全13話)
放送時期: 2015年10月〜12月 話数: 全13話 シーズン: ファイナルシーズン
「おうぎフォーミュラ」「そだちリドル」「そだちロスト」「しのぶメイル」の4エピソードで構成。
神原駿河から紹介された転校生、忍野扇。忍野メメの姪を名乗るこの少女は、一体何者なのか…。
また「そだちリドル」「そだちロスト」では、暦の中学時代のクラスメイト・老倉育が登場。彼女との過去と、暦が今まで忘れていた重要な記憶が蘇ります。
「しのぶメイル」では、忍の第一の眷属「怪異殺し」が登場。忍の過去が明かされる、感動的なエピソードです。
⑦暦物語(2016年・全12話)
放送時期: 2016年1月(ネット配信) 話数: 全12話(各話約12分) シーズン: ファイナルシーズン
阿良々木暦の高校生活最後の1年間。シリーズ内で描かれてきた様々な「物語」と「物語」の間に息づいていた小さなエピソードたちを、1話1月からなる12編の短編連作で巡ります。
4月から3月まで、各月のエピソードが1話ずつ描かれています。総集編ではなく、全て新規エピソードなのがポイント。
短編なので気軽に見られますし、各ヒロインが順番に登場するので復習にも最適。「そういえばこの時期、こんなことがあったな」と思い出しながら見るのが楽しいですよ。
⑧傷物語(2016-17年・劇場版3部作)
公開時期:
- Ⅰ鉄血篇:2016年1月8日
- Ⅱ熱血篇:2016年8月19日
- Ⅲ冷血篇:2017年1月6日
シーズン: ファーストシーズン(時系列最初)
全ての物語の始まり。暦が吸血鬼になった経緯を描いた作品。
春休みのある夜、暦は伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会います。四肢を失い、無残な姿で倒れている彼女を、暦は助けようとして…。
3部作合計で約5時間という大作。シャフトの本気が詰まった映像美と、迫力満点のアクションシーンは必見です。特にⅢ冷血篇のクライマックスは、涙なしには見られません。
⑨終物語[下](2017年・全7話)
放送時期: 2017年8月 話数: 全7話 シーズン: ファイナルシーズン
「まよいヘル」「ひたぎランデブー」「おうぎダーク」の3エピソード。
卒業式当日の物語。そして、シリーズを通して最大の謎だった忍野扇の正体が、ついに明かされます…。
このエピソードで、これまでの全ての伏線が回収されます。「あのシーンは、こういう意味だったのか!」という驚きの連続。特に「おうぎダーク」は、物語シリーズ全体のクライマックスとも言える重要回です。
見終わった後、もう一度最初から見返したくなること間違いなし。
⑩続・終物語(2018年・全6話)
放送時期: 2018年11月 話数: 全6話 シーズン: ファイナルシーズン
卒業式の翌日、暦は鏡の世界に迷い込んでしまいます。
そこは全てが反転した世界。出会った人々も、自分が知っている人とは少し違う…。暦は元の世界に戻れるのか?
本編は既に終わっており、本作については「おまけ」的な意味合いのある物語ですが、そのぶん、これまでのキャラクターたちが総登場していることもあり、ファンとしては読み逃したくない1冊です。
高校生としての阿良々木暦の物語は、ここで本当に終わります。感動的なラストシーンは、物語シリーズを追いかけてきたファンへの最高のプレゼントでした。
⑪オフ&モンスターシーズン(2024年〜)
配信時期: 2024年7月〜 話数: 全14話(第1クール) シーズン: オフシーズン・モンスターシーズン
2024年7月6日より、ABEMAにて新シリーズ「物語シリーズ オフ&モンスターシーズン『愚物語』『撫物語』『業物語』『忍物語』」を独占配信しています。
高校卒業後のヒロインたちの物語。暦が登場しないエピソードも多く、それぞれのキャラクターが主役として活躍します。
「愚物語」では老倉育、神原駿河、阿良々木月火の3人のアフターストーリーが展開。「撫物語」では千石撫子の大学生活、「業物語」では羽川翼の新たな旅が描かれます。
2024年の最新作ということで、作画のクオリティもさらに向上。長年ファンを続けてきた人にとっては、感慨深い作品になっていますよ。
物語シリーズの順番【小説刊行順】30巻以上の完全リスト
原作小説の刊行順を、シーズンごとに整理して紹介します。
ファーストシーズン(化物語~猫物語[黒])
刊行期間: 2006年〜2010年 巻数: 6冊
- 化物語(上)(2006年11月)
- 化物語(下)(2006年12月)
- 傷物語(2008年5月)
- 偽物語(上)(2008年9月)
- 偽物語(下)(2009年6月)
- 猫物語(黒)(2010年7月)
当初、「ファーストシーズン」という呼称はありませんでしたが、セカンドシーズンの発表があったために呼ばれるようになりました。
化物語の上下巻は、わずか1ヶ月の間隔で刊行されました。作者の西尾維新さんの筆の速さには定評がありますが、これには驚きですよね。
傷物語は化物語の2年後に刊行されましたが、作者はあとがきで「傷物語から先に読んでも構わない」と語っています。ただし、前述の通り化物語から読む方が絶対におすすめです。
セカンドシーズン(猫物語[白]~恋物語)
刊行期間: 2010年〜2012年 巻数: 6冊
- 猫物語(白)(2010年10月)
- 傾物語(2010年12月)
- 花物語(2011年3月)
- 囮物語(2011年8月)
- 鬼物語(2011年12月)
- 恋物語(2012年12月)
このシーズンから、ヒロインたちの視点で物語が語られるようになります。
猫物語(白)と傾物語は、わずか2ヶ月間隔での刊行。西尾維新さんの執筆速度、恐ろしいですね…。
花物語は時系列的に特殊で、暦の大学1年生の時期を描いています。刊行順では途中ですが、時間軸では未来の話なんです。
ファイナルシーズン(憑物語~続・終物語)
刊行期間: 2013年〜2014年 巻数: 6冊
- 憑物語(2013年9月)
- 暦物語(2013年12月)
- 終物語(上)(2014年4月)
- 終物語(中)(2014年8月)
- 終物語(下)(2014年9月)
- 続・終物語(2014年12月)
終物語が上・中・下の3巻構成というボリュームで展開。特に下巻の刊行は中巻から1ヶ月後という驚異的なスピードでした。
原作小説を刊行順に読むと、暦物語の「え?」という終わり方から、終物語(上)(中)の内容に入ると「あれ?あの後は?」とモヤモヤします。これは、アニメが一部時系列順に放送されたためで、小説の刊行順とアニメの放送順が異なる部分なんです。
続・終物語で本編が完結。この時点で、多くのファンが「終わってしまった…」と寂しさを感じたものです。
オフシーズン(愚物語~結物語)
刊行期間: 2015年〜2017年 巻数: 4冊
- 愚物語(2015年10月)
- 業物語(2016年1月)
- 撫物語(2016年7月)
- 結物語(2017年1月)
オフシーズンは、ファイナルシーズンで完結した物語シリーズの続編を描いた番外編第1弾です。
愚物語からは、阿良々木暦が登場しない作品も含まれます。主人公不在で物語が成立するのか?という疑問もありましたが、蓋を開けてみれば面白いこと面白いこと。
ヒロインたちがそれぞれ主役として輝く姿は、長年追いかけてきたファンにとって本当に嬉しいものでした。
モンスターシーズン(忍物語~死物語)
刊行期間: 2017年〜2021年 巻数: 6冊
- 忍物語(2017年7月)
- 宵物語(2018年8月)
- 余物語(2019年7月)
- 扇物語(2020年7月)
- 死物語(上)(2021年8月)
- 死物語(下)(2021年9月)
モンスターシーズンでは、暦の大学生時代から社会人時代までが描かれます。
忍物語では忍野忍が主役。彼女の視点で描かれる物語は、これまでとは全く違った雰囲気で新鮮でした。
余物語では、なんと数百年後の未来が舞台。吸血鬼である忍の永遠の時間を描いた、壮大なスケールの物語です。
死物語で、モンスターシーズンが完結。ただし、物語シリーズ自体はまだ続きます。
ファミリーシーズン(家物語・戦物語)
刊行期間: 2023年〜 巻数: 2冊以上(継続中)
- 家物語(2023年11月)
- 戦物語(2024年以降)
最新シーズンのファミリーシーズン。
家物語では、遂に結婚した阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの新婚旅行が描かれます。一風変わった二人の新婚旅行には、忍野忍と神原駿河が同行し、怪異の調査も旅程に含まれています。
暦とひたぎの結婚…長年のファンにとっては感慨深い展開ですよね。二人の新婚生活がどうなるのか、今後の展開が楽しみです。
また、短編集として「短物語」も刊行されています。DVD特典の小冊子や書き下ろし作品など、39の短編が収録された贅沢な1冊です。
物語シリーズの順番【時系列順】物語内の時間軸で整理
物語内の時間の流れに沿って整理すると、こうなります。
春休み:傷物語(全ての始まり)
時期: 高校2年生→3年生の春休み 主な出来事: 暦が吸血鬼になる
全ての物語の起点。阿良々木暦が伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会い、彼女を助けるために自らも吸血鬼になってしまいます。
この春休みの数日間で、暦の人生は大きく変わりました。人間でも吸血鬼でもない、中途半端な存在になってしまった彼。その苦悩は、シリーズを通して描かれ続けます。
また、この時期に羽川翼と友達になったのも重要なポイント。彼女との出会いがなければ、その後の物語は全く違ったものになっていたでしょう。
GW:猫物語[黒]
時期: 高校3年生のゴールデンウィーク 主な出来事: 羽川が障り猫に憑かれる
春休みから約1ヶ月後。羽川翼が抱える家庭の問題が、怪異として現れます。
完璧な優等生として振る舞う羽川の内面には、誰にも言えないストレスが溜まっていました。それが「障り猫」として具現化し、夜な夜な人々を襲うようになってしまうんです。
暦は羽川を救うため、忍野メメの力を借りて障り猫と対峙します。この事件を通して、暦は羽川への想いを自覚するようになりました。
5月~6月:化物語
時期: 高校3年生の5月〜6月 主な出来事: 5人の少女たちとの出会い
ゴールデンウィークが明けて、新学期が始まります。
5月のある日、戦場ヶ原ひたぎと出会った暦。彼女の体重がほとんどないことを知り、その原因である怪異「重石蟹」を解決します。これが、暦とひたぎの関係の始まりでした。
その後も、迷子の幽霊・八九寺真宵、左腕が「猿の手」になった神原駿河、蛇に呪われた千石撫子、再び怪異に憑かれた羽川翼…次々と事件が起こります。
この2ヶ月間で、暦の周りには個性的な仲間たちが集まりました。彼女たちとの出会いが、暦を大きく成長させていくんです。
夏休み:偽物語・傾物語・鬼物語
時期: 高校3年生の夏休み 主な出来事: 複数の事件が同時進行
夏休みは、物語シリーズの中でも最も多くの出来事が起きる時期です。
偽物語(7月末〜8月中旬): 暦の妹、火憐が「炎の怪異」に襲われます。また、月火の正体が明らかになるという衝撃的な展開も。
傾物語(8月20日): 八九寺の忘れ物を届けに行った暦は、斧乃木余接と出会います。そして、気づけば宿題が全く終わっていない…。翌日が始業式なのに大ピンチ!
この窮地を脱するため、暦は忍に相談。すると忍が「時間を遡ればいい」と提案します。過去に戻った二人が見たのは、全てが滅んだ世界でした…。
鬼物語(8月21日〜23日): 傾物語の後日談。暦と忍の絆が深まるエピソードです。
実は、この時期には他にも多くの出来事が起きています。終物語(中)の「しのぶメイル」も8月の出来事。同じ時期に、裏では別の事件が進行していたんですね。
秋:囮物語・恋物語・終物語[上・中]
時期: 高校3年生の10月〜11月 主な出来事: シリーズ最大の危機
秋は、物語シリーズの中で最も緊迫した時期です。
囮物語(10月末〜11月): 千石撫子に異変が。おとなしかった彼女が、突如として「神様」になってしまいます。暦とひたぎの命を狙い始めた撫子。彼女を止められるのか…?
恋物語(11月1日): 暦を死から救うため、ひたぎが選んだ相手は…なんと宿敵の貝木泥舟。二人の会話劇は、物語シリーズ屈指の名シーンです。
終物語(上)(10月): 忍野扇との出会い。そして、老倉育との再会。暦が中学時代に忘れていた重要な記憶が蘇ります。
終物語(中)(8月): 忍の第一の眷属「怪異殺し」が復活。忍の過去と、彼女の本当の名前が明かされます。
この時期の物語は全てが繋がっていて、時系列を理解すると「あの時、裏ではこんなことが!」という発見があります。
冬~卒業:憑物語・終物語[下]・続・終物語
時期: 高校3年生の2月〜卒業後 主な出来事: 高校生活の終わり
憑物語(2月): 大学受験を控えた暦の身体に、異変が現れます。吸血鬼化が進行している…このままでは人間に戻れなくなってしまう。
影縫余弦と斧乃木余接の協力を得て、なんとか危機を脱した暦。しかし、この事件が後の展開に大きく関わってきます。
終物語(下)(3月・卒業式当日): ついに卒業式。そして、忍野扇の正体が明かされる、シリーズ最大のクライマックス。
「まよいヘル」では八九寺との別れ、「ひたぎランデブー」では卒業後の二人の関係、「おうぎダーク」では全ての謎が解き明かされます。
続・終物語(3月・卒業式翌日): 卒業式の翌日、暦は鏡の世界に迷い込みます。そこで出会った「反転した世界の人々」との交流を通して、暦は自分自身を見つめ直します。
そして、高校生としての阿良々木暦の物語は幕を閉じます…。
物語シリーズの順番【動画配信サービス別】どこで見れる?
物語シリーズを視聴できる主要な動画配信サービスを紹介します。
U-NEXT:ほぼ全作品見放題(傷物語はポイント)
月額料金: 2,189円(税込) 無料期間: 31日間 物語シリーズ配信状況: ほぼ全作品見放題(傷物語のみポイントレンタル)
U-NEXTは見放題作品が32万本を超え、アニメも充実しています。テレビで放送されたタイトルが見放題で、劇場三部作『傷物語』もポイントでレンタル可能。しかもポイントは毎月1,200ポイントが付与されるため、実質的に追加料金なしで視聴可能です。
U-NEXTの最大の魅力は、ほとんどの作品が見放題という点。化物語から続・終物語まで、追加料金なしで一気見できます。
傷物語の三部作は各440円(税込)のレンタルですが、毎月もらえる1,200ポイントを使えば実質無料。むしろポイントが余ります。
また、U-NEXTでは電子書籍も購入できるので、アニメを見た後に原作小説を読むこともできます。アニメと小説を両方楽しみたい方には、最もおすすめのサービスですね。
31日間の無料トライアルがあるので、まずは試してみるのがいいでしょう。物語シリーズを一気見するなら、この1ヶ月でかなりの作品を見終えられますよ。
dアニメストア:月額550円で最安視聴
月額料金: 550円(税込) 無料期間: 31日間 物語シリーズ配信状況: ほぼ全作品見放題
dアニメストアは月額550円で5,200本以上のアニメが見放題。アニメに特化しているため、コスパは最高です。
「とにかく安く物語シリーズを見たい!」という方には、dアニメストアが最適。月額550円という破格の料金で、物語シリーズのほぼ全作品が見放題です。
ただし、傷物語の三部作はレンタル(各440円)となっています。それでも、他の作品だけで十分元が取れますから、コスパは抜群ですね。
アニメ専門のサービスなので、物語シリーズ以外のアニメも充実しています。「物語シリーズを見終わったら、次は別のアニメを…」という方にもぴったりです。
31日間の無料トライアル期間中に、物語シリーズを一気見するのもアリ。ただし、傷物語を見るならレンタル料金が必要なので注意してくださいね。
DMM TV:新作アニメ最多&コスパ最強
月額料金: 550円(税込) 無料期間: 14日間 物語シリーズ配信状況: ほぼ全作品見放題
DMM TVは月額550円で19万本以上が見放題。新作アニメ見放題数NO.1をほこり、アニメ好きの方にもおすすめです。
DMM TVは2022年にスタートした比較的新しいサービスですが、そのコスパの良さで急速に人気を集めています。
dアニメストアと同じ月額550円ですが、DMM TVはアニメだけでなく映画やドラマも見られるのが強み。約19万本という圧倒的な作品数も魅力です。
物語シリーズももちろん配信されていて、傷物語以外は見放題。新作アニメの配信も早いので、オフ&モンスターシーズンの最新話もすぐに見られますよ。
無料期間は14日間と少し短めですが、物語シリーズの主要作品を見るには十分。集中して見れば、化物語から終物語まで制覇できるでしょう。
ABEMA:オフ&モンスターシーズン独占配信
月額料金: 960円(税込) 無料期間: 14日間 物語シリーズ配信状況: オフ&モンスターシーズン独占配信
2024年7月6日より、新シリーズ「物語シリーズ オフ&モンスターシーズン」がABEMAで独占配信されています。
ABEMAの最大の特徴は、2024年の最新シリーズ「オフ&モンスターシーズン」を独占配信していること。他のサービスでは見られない、ABEMAだけの強みです。
過去の物語シリーズも配信されていますが、作品数は他のサービスより少なめ。ただし、「過去作は別のサービスで見て、最新作だけABEMAで見る」という使い方もできますね。
ABEMAプレミアムに登録すれば、広告なしで快適に視聴できます。また、過去の放送も見放題になるので、見逃した場合も安心です。
最新作をいち早くチェックしたい方、リアルタイムで物語シリーズを追いかけたい方には、ABEMAがおすすめですよ。
物語シリーズの順番でよくある質問【Q&A形式】
最後に、物語シリーズの順番に関してよく聞かれる質問にお答えします。
Q1:完全初心者はどこから見ればいい?
A:必ず「化物語」から見始めてください。
これは絶対に守ってほしいルールです。時系列では傷物語が最初ですが、初心者は化物語から見るのが正解。
理由は簡単。化物語は「物語シリーズの教科書」のような存在だからです。世界観、登場人物、怪異という存在…全ての基礎がここに詰まっています。
また、化物語は比較的わかりやすい構成になっています。各エピソードが独立しているので、「ひたぎクラブ」を見て「面白い!」と思えば続きを見ればいいし、「うーん、合わないかも」と思えば無理に見続ける必要はありません。
ただ、個人的には最低でも「まよいマイマイ」(第3〜5話)まで見てほしいですね。八九寺真宵というキャラクターの魅力が爆発するエピソードで、ここから物語シリーズにハマる人が本当に多いんです。
Q2:傷物語を飛ばしても大丈夫?
A:できれば見てほしいですが、飛ばしても致命的ではありません。
物語シリーズは基本的に独立したエピソードで構成されているため、傷物語を観ていなくても、物語シリーズの主要なストーリーやキャラクターの成長を楽しむことが可能です。化物語以降のエピソードでは、それぞれのエピソードごとに必要な情報が丁寧に説明されるため、視聴者が過去の詳細を知らなくても問題なく理解できます。
ただし、傷物語を見ないと以下の点が理解しにくくなります:
- なぜ暦は吸血鬼なのか
- 忍野忍との関係性
- 羽川翼との友情の始まり
- 暦の性格が形成された理由
これらは他のエピソードでも断片的に語られますが、傷物語を見た方が圧倒的に理解が深まります。
視聴をスキップする場合は、後から傷物語を視聴することで理解を補完することがおすすめです。
時間がない方は、まず他の作品を見て、後から傷物語を見るという順番でも大丈夫。むしろ、その方が「そういうことだったのか!」という驚きが大きくなって楽しいかもしれません。
Q3:時系列順で見てはダメなの?
A:初見では絶対におすすめしません。2回目以降なら最高です。
時系列順で最初から見てしまうと、作者が仕掛けた伏線や驚きが台無しになってしまいます。
時系列順に並べ替えると伏線がストレートに見えてしまうため、初見では制作者の意図に沿った放送順が良いでしょう。
例えば、化物語の第1話で「春休みに何かあった」ことが語られます。でも、具体的な内容は明かされません。視聴者は「一体何があったんだろう?」と気になりながら見続けることになります。
この「気になる」という感情が、物語シリーズの魅力の一つ。時系列順で見てしまうと、この謎解きの楽しさが失われてしまうんです。
逆に、一度全部見た後で時系列順に見直すと、新しい発見だらけ。時系列順に視聴することで「あのシーンであのキャラが言っていたセリフの意味」など、1度見ただけでは気にならなかった細かい事象が実は重要な意味を秘めていたと分かり、新たな気づきによって1度目の視聴よりも深く作品を楽しめます。
「このセリフ、こういう意味だったのか!」「この時、裏ではあの事件が起きていたんだ!」という発見の連続で、まるで別の作品を見ているかのような新鮮さがありますよ。
Q4:アニメと小説どちらから入るべき?
A:初心者にはアニメをおすすめします。
理由は3つあります。
1. 映像と音楽で世界観に入りやすい 物語シリーズの独特な世界観は、最初は少し戸惑うかもしれません。でも、アニメなら映像と音楽の力で自然と引き込まれます。特にシャフトの演出は芸術的で、一度見たら忘れられない印象を残します。
2. 声優の演技が素晴らしい 阿良々木暦役の神谷浩史さんをはじめ、各キャラクターを演じる声優陣が本当に素晴らしい。会話劇が中心の物語シリーズにおいて、声優の演技は作品の魅力を何倍にも高めています。
3. 文章量が多い 物語シリーズの原作小説は、とにかく文章量が多い。1冊読むのに数時間かかることも珍しくありません。活字に慣れていない方には、少しハードルが高いかもしれません。
ただし、アニメを見て「もっと深く知りたい!」と思ったら、ぜひ小説も読んでみてください。アニメではカットされたシーンや、主人公の詳細な心理描写など、小説ならではの楽しみがたくさんあります。
特に西尾維新さんの文章は、言葉遊びや比喩表現が満載で読んでいて楽しい。一度ハマると、西尾維新ワールドから抜け出せなくなりますよ。
Q5:総集編は見る必要ある?
A:基本的には飛ばしてOKです。
物語シリーズ セカンドシーズンの第6話、第11話、第16話はそれぞれ「猫物語(黒)」「化物語」「偽物語」の総集編です。TVシリーズで見た方は飛ばしても問題ありません。
すでに見た内容を再度見るのは、時間の無駄になってしまいます。特に一気見している方は、総集編をスキップして本編に集中した方がいいでしょう。
ただし、以下のような場合は総集編を見る価値があります:
・化物語から期間が空いてしまった 「あれ、化物語ってどんな話だったっけ?」という方は、総集編で復習するのもアリ。15話全部見返すよりは時短になります。
・友達に勧めるため 「物語シリーズを友達に勧めたいけど、15話全部見せるのは…」という場合、総集編を見せて興味を持ってもらうという使い方もできますね。
・別の視点で見たい 総集編は、単なるダイジェストではなく、再編集されています。違った角度から物語を見ることで、新しい発見があるかもしれません。
基本的には飛ばしてOKですが、状況に応じて判断してください。
Q6:物語シリーズは完結してる?
A:本編は完結していますが、シリーズは継続中です。
少しややこしいので、整理して説明しますね。
完結している部分:
- 阿良々木暦の高校生活(ファーストシーズン〜ファイナルシーズン)
- 続・終物語で、高校生編は完全に完結
継続している部分:
- オフシーズン・モンスターシーズン(高校卒業後の物語)
- ファミリーシーズン(最新シリーズ、継続中)
つまり、「高校生の阿良々木暦の物語」は完結済み。でも、「物語シリーズ全体」はまだ続いているということです。
高校を卒業し、阿良々木暦の物語は終わった。今度こそ、本当に終わった。しかし暦に助けられた彼女たちの物語は、終わってはいなかった。
ファンとしては、まだまだ続いてくれるのは嬉しい限り。西尾維新さんは非常に筆が早い作家なので、今後も新作が次々と発表されるでしょう。
「完結してから一気に読みたい」という方は、ファイナルシーズンまで読めば区切りがつきます。「最新作まで全部追いかけたい」という方は、これからも新作を楽しみに待ちましょう。
どちらにしても、物語シリーズの魅力を存分に味わえることは間違いありません。
物語シリーズの順番|総括まとめ
この記事で解説した物語シリーズの順番について、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
物語シリーズの順番で押さえるべき結論
- 初心者の視聴順番: 必ず「化物語」から放送順に見ること。時系列順は2回目以降がおすすめ
- 放送順と時系列の違い: 放送順は驚きと伏線回収を楽しめる。時系列順は物語の流れを理解しやすい
- 傷物語の視聴タイミング: 時系列では最初だが、初心者は暦物語の後(放送順7番目)に見るのが最適
- 最短視聴ルート: 時間がない方は「化物語+偽物語」の2作品(約10時間)だけでも物語の魅力を十分味わえる
- 失敗しないコツ: ①化物語から始める ②総集編は飛ばしてOK ③わからなくても気にせず進む勇気を持つ
物語シリーズの順番別一覧の要点
- アニメ放送順: 全11作品。2009年の化物語から2024年のオフ&モンスターシーズンまで
- 小説刊行順: 30巻以上。ファーストシーズンからファミリーシーズンまで6部構成
- 時系列順: 春休みの傷物語から始まり、高校3年生の1年間と卒業後を描く
- 配信サービス: U-NEXT(ほぼ全作品見放題)、dアニメストア(月額550円)、DMM TV(コスパ最強)、ABEMA(最新作独占)
- よくある質問: 化物語から始める、傷物語は飛ばしても致命的ではない、時系列順は2回目以降、アニメから入るのがおすすめ
物語シリーズの順番を理解したら
物語シリーズは一度ハマると抜け出せない魅力があります。独特な世界観、魅力的なキャラクター、緻密に張り巡らされた伏線…全てが高いレベルで融合した傑作です。
「どこから見ればいいかわからない」という理由で諦めていた方も、この記事を参考にぜひチャレンジしてみてください。化物語の第1話を見れば、きっとあなたも物語シリーズの虜になるはずです。
2024年には新シリーズも始まり、物語シリーズはまだまだ続きます。今から始めても全く遅くありません。むしろ、これからの新作をリアルタイムで楽しめるチャンスです。
さあ、あなたも物語シリーズの世界へ飛び込んでみませんか?
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最終更新日:2025年1月
