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ガンダムオリジン漫画・アニメ・TV版の違いは?見る順番と時系列を解説

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「ガンダムオリジンを見ようと思ったけど、種類が多すぎて何が違うのかわからない…」
「初代ガンダムのリメイクだと思って見始めたら、全然知らない話が始まったんだけど!?」

もしあなたが今、こんな疑問を持って検索画面を開いているなら、この記事はまさにあなたのためのものです。

ガンダムシリーズの中でも特に評価が高い『THE ORIGIN(オリジン)』ですが、実は「アニメ版」と「漫画版」で描かれている範囲がまったく違うことや、初代ガンダムとは設定が異なる「パラレルワールド」であることは意外と知られていません。

ここを勘違いしたまま見始めると、「あれ、アムロが全然出てこない…」と肩透かしを食らってしまうことも。

この記事では、複雑な情報を整理し、以下のポイントを徹底解説します。

  • 初代ガンダム(ファースト)との決定的な5つの違い
  • 【一覧表で解決】漫画・OVA・TVアニメ・映画の違い
  • 失敗しない!あなたに合った視聴・購読の順番

3分で読めるこの記事を最後まで読めば、もう「どれを見るべきか」で迷うことはなくなります。モヤモヤをスッキリ解消して、名作の世界へ飛び込みましょう!

目次

ガンダムオリジンとファースト(初代)の決定的な5つの違い

まず一番多くの人が気になっているのが、「昔のガンダム(ファースト)と何が違うの?」という点でしょう。

『THE ORIGIN』は、初代ガンダムのキャラクターデザインを担当した安彦良和(やすひこ よしかず)先生が、「今、ガンダムを作り直すならこうする」という視点で描いた作品です。そのため、単なる映像の書き直しではなく、設定そのものが大きく変わっています。

ここでは、特に知っておくべき5つの違いを紹介します。

違い1:ストーリー構成(過去編の比重)

最大の違いは、主人公たちの「過去」の描かれ方です。

  • ファースト(初代):アムロを中心とした「現在進行形」の戦争がメイン。敵役であるシャアの過去は、セリフで断片的に語られるだけでした。
  • オリジン:物語の半分近くを使って、シャアと妹のセイラがどんな幼少期を過ごしたかをじっくり描いています。

「なぜシャアは復讐を誓ったのか?」「なぜジオン軍のエースになれたのか?」という、初代では謎だった部分が、オリジンではメインストーリーとして深掘りされています。まるで大河ドラマのような重厚感があるのが特徴です。

違い2:モビルスーツの開発史とメカ設定

ロボット(モビルスーツ)の設定も、より現実的に変更されています。

特に有名なのが「ガンタンク」の扱いです。
ファーストではガンダムと一緒に開発された最新兵器でしたが、オリジンでは「旧式の戦車」として扱われています。

また、ジオン軍のモビルスーツ開発も、いきなり「ザク」が完成したわけではありません。「モビルワーカー」という土木作業用ロボットから始まり、試作機の「ヴァッフ」や「ブグ」を経て、ようやくザクが完成するという、「兵器開発の歴史」がリアルに描かれているのがオリジンの魅力です。

違い3:キャラクターの性格変更

登場人物の性格も、現代の視聴者が共感しやすいように少し調整されています。

例えば主人公のアムロ・レイ。ファーストでは機械いじりが好きな内向的な少年でしたが、オリジンでは「ガンダムの設計書を完璧に理解して乗りこなす、ちょっとドライな天才肌」として描かれています。

また、敵のキシリア・ザビなども、より政治的で計算高い女性として描かれており、大人になってから見ると「なるほど、こういう意図で動いていたのか」と納得できる場面が多いです。

違い4:時系列と設定の矛盾(パラレルワールド)

ここが重要なポイントですが、オリジンを見ていて「あれ?ファーストと話が食い違ってない?」と思うことがあります。

例えば、有名な「ジャブロー(連邦軍の本部)」へ行くタイミングや、激戦地「オデッサ」での戦い方が、ファーストとは異なります。

これは間違いではなく、「オリジンはあくまで安彦先生の解釈によるパラレルワールド(別の可能性の世界)」だからです。史実(ファースト)との違いを探すのも、オリジンの楽しみ方の一つと言えます。

漫画・OVA・TVアニメ・映画の違いを整理【一覧表あり】

「ガンダムオリジン」と検索すると、「前夜 赤い彗星」「OVA」「漫画」などが出てきて混乱しますよね。これらは「内容の範囲」「編集」が違います。

ひと目でわかる比較表を作りました。

種類タイトル収録されている範囲特徴
漫画(原作)機動戦士ガンダム THE ORIGIN一年戦争の最初から最後まで
+過去編
物語のすべてを知りたいならこれ一択。完全版。
アニメ(OVA)機動戦士ガンダム THE ORIGIN I〜VI過去編(シャア・セイラ編)
+ルウム会戦のみ
映画館で上映された全6章。映像クオリティが極めて高い。
TVアニメ前夜 赤い彗星同上(OVAと同じ内容)OVAを全13話に再編集したもの。主題歌がLUNA SEAに変更。

漫画(原作)とアニメ版の「範囲」の違い

ここが一番の注意点です!

アニメ版のガンダムオリジンは、アムロがガンダムに乗って活躍する「本編」をほとんど描いていません。

アニメ版(OVA・TV版)で描かれているのは、あくまで「一年戦争が始まる前の出来事(過去編)」と「戦争の始まり(ルウム会戦)」までです。つまり、アニメ版は「エピソード0(ゼロ)」のような位置づけになります。

「ガンダムが敵をバッサバッサとなぎ倒すシーンが見たい!」と思ってアニメ版を見ると、「あれ?ガンダムが全然出てこないぞ?」となってしまうので注意してください。

OVA版とTV版(前夜 赤い彗星)の違い

「じゃあ、OVAとテレビ版は何が違うの?」という疑問ですが、中身のストーリーは同じです。

  • OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ):映画館で上映されたもので、1話が約60分〜80分と長いです。じっくり映画として楽しみたい人向け。
  • TV版(前夜 赤い彗星):NHKで放送するために、OVAを30分枠のアニメ(全13話)に切り刻んで編集したものです。

TV版の大きな違いは、オープニングとエンディング曲がすべて「LUNA SEA」によるプロデュース楽曲に変更されている点です。また、TV版オリジナルの次回予告などが入っています。

フルカラー版と通常版の違い

漫画版には「通常版(モノクロ)」と「フルカラー版(愛蔵版・電子書籍)」があります。

オリジンのフルカラー版は、ただ色を塗っただけではありません。最新のデジタル技術と、安彦先生の手作業による水彩画のようなタッチが見事に融合しており、「まるでアニメを見ているような感覚」で読めるのが特徴です。

電子書籍で読むなら、少し値段は張りますが、圧倒的にフルカラー版が読みやすくておすすめです。

【結論】どれから見るべき?おすすめの視聴・購読順

違いがわかったところで、あなたに合った「おすすめの順番」を紹介します。

パターンA:シャアの過去を知りたい人

→ アニメ版(OVA または TV)から入るのがベスト!

「赤い彗星のシャアって何者?」「どうして仮面をつけているの?」という疑問を持つ方は、アニメ版から入りましょう。映像が新しくて綺麗なので、古いアニメが苦手な人でも楽しめます。Amazonプライムビデオなどで配信されています。

パターンB:一年戦争をフルで楽しみたい人

→ 漫画版(電子書籍)一択!

「アムロとシャアの戦いを最初から最後までしっかり見たい」という方は、漫画版を読みましょう。アニメ版では描かれなかった本編がすべて描かれています。

パターンC:ガンダムの歴史を勉強したい人

→ ファースト(劇場版3部作)を見てからオリジンへ

もし余力があれば、1979年の『機動戦士ガンダム(特に劇場版3部作)』を見てからオリジン(漫画またはアニメ)を見ると、「あ!ここの設定が変わってる!」という発見があって2倍楽しめます。

まとめ:ガンダムオリジンとファースト・アニメ・漫画の違いポイント

最後に、今回解説した「ガンダムオリジン」に関する複雑な違いを整理します。

  • ファーストとの最大の違い:オリジンは安彦良和氏による「再構築(パラレル)」であり、正史とは異なる設定や展開を楽しむ作品。
  • ストーリーの焦点:アムロ中心のファーストに対し、オリジンはシャアとセイラの過去やジオン軍の内情を深く掘り下げている。
  • アニメ版の範囲:アニメ(OVA・TV)が描くのは「ルウム会戦(過去編)」まで。アムロが活躍する一年戦争の本編は映像化されていない。
  • 漫画版の特長:原作漫画は過去編だけでなく、一年戦争の「開戦から終戦まで」をすべて網羅した完全版である。
  • OVAとTV版の関係:内容は同じ。TV版(前夜 赤い彗星)はOVAを全13話に再編集し、主題歌を一新したもの。

ガンダムオリジンは、ロボットアニメの枠を超えた「人間ドラマ」の傑作です。
違いを理解した上で、アニメで映像美を楽しむもよし、漫画で重厚な物語に浸るもよし。ぜひあなたに合ったスタイルで、この名作に触れてみてください。

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