待望のアニメ化が決定した『悪役令嬢の中の人』。
「エミ」の優しさと「レミリア」の冷徹な復讐劇が、映像と声でどう表現されるのか、今から楽しみで仕方ありませんよね。
しかし、ファンとして一番気になるのは「アニメはいったいどこまで放送されるのか?」という点ではないでしょうか。
中途半端なところで終わってほしくないですし、かといって詰め込みすぎてダイジェストのようになるのも避けたいところです。
そこでこの記事では、【悪役令嬢の中の人 アニメ化 範囲】について、過去の類似作品のデータや原作の文字数から、ガチで計算・予想してみました。
結論から言うと、「あの一番盛り上がるシーン」まで丁寧に描かれる可能性が高いですよ。
【結論】アニメは小説1巻(漫画4巻)の「復讐完了」までと予想
さっそく結論をお伝えします。
私が算出した計算式とストーリー構成から導き出した答えは、以下の通りです。
- 小説版:第1巻のラストまで
- 漫画版:第4巻(第19話前後)まで
- ストーリー区切り:「星の乙女」への断罪と、レミリアの復讐完了まで
「えっ、小説1巻分だけ?」と思われたかもしれません。
通常、異世界ファンタジーのアニメ化といえば、小説2〜3巻分を消化するのがセオリーですからね。
しかし、この作品に関しては「1巻分をじっくりやる」のが最適解であり、最も可能性が高いのです。
なぜそう言えるのか? その根拠を数字で紐解いていきましょう。
前提情報の確認:1クール(12話)か2クールか?

予測の土台として、まずは放送期間(クール数)を固める必要があります。
現時点での公式発表や、アニメ業界の通例を確認してみましょう。
近年の「悪役令嬢もの」や「異世界転生もの」のアニメ化は、その9割以上が「1クール(全12話または13話)」での放送です。
- 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(1期):12話
- 『悪役令嬢レベル99』:12話
- 『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』:12話
これらを踏まえると、『悪役令嬢の中の人』も例外なく1クール(全12話)であると仮定して話を進めるのが自然でしょう。
もし2クールやるなら、制作発表の時点でもっと大規模なプロモーション(「連続2クール決定!」のような煽り)が行われることが多いためです。
では、「全12話」という枠が決まったとして、そこに何を詰め込むのがベストなのでしょうか。
根拠①:同ジャンル作品のアニメ化ペースとの比較
次に、他作品が「1クールでどれくらいの原作を消化したか」というデータを比較してみます。
| 作品名 | アニメ話数 | 消化した原作小説 | 1話あたりの進み具合 |
|---|---|---|---|
| わたしの幸せな結婚 | 全12話 | 2巻分 | ゆっくり(丁寧) |
| 薬屋のひとりごと | 全24話 | 4巻分 | 普通(1クールで2巻) |
| 悪役令嬢レベル99 | 全12話 | 1巻+α | かなりゆっくり |
この表を見て気づくことはありませんか?
そう、「心理描写が重要な作品」ほど、アニメでの進行スピードは遅くなるという傾向です。
『悪役令嬢の中の人』は、単なるドタバタ劇ではありません。
主人公レミリアが、体の中にいる「エミ」に対して語りかける独白(モノローグ)や、周囲の人間を欺くための緻密な演技、そして裏での政治的な駆け引きが魅力の作品です。
これをアクションアニメのようにサクサク進めてしまうと、レミリアの「静かなる怒り」や「狂気」が視聴者に伝わらなくなってしまいます。
他の「じっくり型」作品の成功例を見ても、制作陣があえてペースを落とす判断をする可能性は非常に高いと言えるでしょう。
根拠②:ストーリーの区切りが良い「断罪イベント」の終了地点
数字だけでなく、物語の構成(脚本)の視点からも見てみましょう。
アニメの最終回は、視聴者に「あー、面白かった!」という満足感を与えるために、物語の大きな区切り(クライマックス)に設定する必要があります。
本作における最大の山場、それはやはり「星の乙女」に対する断罪イベントです。
- 小説1巻の終わり: レミリアが計画していた復讐劇が完遂し、ひとつの大きな区切りを迎える。
- 小説2巻以降: 新たな舞台での物語や、ゲームの続編シナリオに関わる話が展開する。
もし、アニメで小説2巻の内容に少しでも足を踏み入れてしまうと、中途半端なところで「俺たちの戦いはこれからだ!」となってしまい、消化不良感が否めません。
逆に、1巻の内容(復讐編)だけであれば、第1話で提示された「エミを傷つけた者たちへの復讐」という目的が最終回で見事に達成されるため、アニメ単体としての完成度が圧倒的に高くなるのです。
【独自考察】アニメ1話ごとの消化ペースから逆算

では、本当に「小説1巻だけで全12話も間が持つの?」という疑問に、独自の計算でお答えします。
実際に、漫画版のページ数とアニメの尺を計算してみました。
漫画版換算での計算式(1.5話×12回=18話)
漫画版『悪役令嬢の中の人』は、1話あたりの情報量が非常に多いのが特徴です。
セリフや独白が多いため、アニメの脚本に落とし込むと、漫画1話分だけでアニメの「Bパート(後半部分)」が埋まってしまうほどです。
ここで、一般的なアニメ化の計算式を当てはめてみます。
- 計算式: [アニメ1話] ≒ [漫画版 1.5話〜2話分]
- 全12話の場合: 1.5話 × 12回 = 漫画版 約18話分
漫画版の第18話〜19話あたりを確認してみると……なんと、ちょうど「断罪イベント」のクライマックスと一致します!
これがもし「小説2巻(漫画だとさらに先)」まで進むとなると、1話あたり漫画3〜4話を消化しなければならず、セリフを大幅にカットする「ダイジェスト・アニメ」になってしまうでしょう。
レミリア様のあの美しい長台詞がカットされるなんて、あってはなりませんよね?
小説版のテキスト量からの考察
さらに、小説版の「文字密度」からも考えてみます。
この作品は、Web小説版から書籍化される際に、大幅な加筆修正が行われています。
特に、レミリアが裏で根回しをするシーンや、魔族たちとの交流エピソードは、映像映えする重要なパートです。
これらを丁寧に拾っていくと、「小説1冊 = アニメ1クール」という贅沢な使い方が、尺余りすることなく、むしろちょうど良い配分になるのです。
恐らく、アニメオリジナル要素として、魔族の村での日常シーンや、エミ視点の回想が少し追加され、より感情移入しやすい構成になるのではないでしょうか。
アニメの続きを原作で読むなら何巻から?
ここまでの検証で、アニメは「小説1巻のラストまで」と予想しました。
つまり、アニメを見終わった後に「続きが気になる!」「その先を知りたい!」となった場合は、以下の巻から読み始めればスムーズです。
- 小説(書籍版)で読むなら: 第2巻 から
- 漫画(コミックス)で読むなら:第4巻の後半 または 第5巻(発売予定) から
- ※漫画版はアニメ終了時点で、ちょうどアニメ範囲の直後くらいが最新刊になるペースです。
また、アニメではどうしてもカットされてしまう「レミリアの内面の細かい動き」や「エミの健気な心情」を知りたい方は、あえて小説の第1巻から読み直すことを強くおすすめします。
「アニメではこう描かれていたけど、原作の文章だとこんなに重い感情だったのか……!」という新しい発見が必ずありますから。
まとめ
今回は【悪役令嬢の中の人 アニメ化 範囲】について、数字と構成の両面から深掘りしてみました。
- 結論: アニメは小説1巻(漫画4巻)の「復讐完了」まで描かれる可能性大
- 理由①: 心理描写が多い作品のため、1クールで2巻以上進むと駆け足になりすぎる
- 理由②: 「断罪イベント」が物語として最高の区切り(最終回)になる
- 理由③: 漫画版の進行ペースから計算しても、全12話でちょうど収まる
レミリアの鮮やかな復讐劇が、アニメーションとしてどう命を吹き込まれるのか。
そして、中村カンコ先生(コミカライズ担当)の描くあの美しい絵柄が、どう動くのか。
放送開始を楽しみに待ちつつ、予習として原作小説を読み返しておくと、アニメを何倍も楽しめるはずですよ!