LINEマンガで大人気連載中の韓国発ウェブトゥーン作品「枯れた花に涙を」。33歳の主人公・児玉樹里が、夫の裏切りによって心に深い傷を負いながらも、謎の年下男性・一ノ瀬蓮との出会いをきっかけに、少しずつ感情を取り戻していく物語です。
この記事では、物語の始まりとなる1話から10話までのあらすじを詳しく解説していきます。重大なネタバレを含みますので、これから作品を読む予定の方はご注意ください。
それでは、樹里と蓮の運命的な出会いから、二人の関係が動き出すまでを順番に見ていきましょう。
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【枯れた花に涙を】1話あらすじネタバレ

物語の主人公・児玉樹里は33歳。夫の鉄平が作った莫大な借金を返すため、昼は焼肉屋、夜は花屋、そして深夜にはホテルの受付と、休む間もなく働き続けていました。
給料の前借りをしなければ生活できないほど追い詰められた樹里ですが、周囲からは「おばさん」呼ばわりされても気丈に振る舞っています。しかし家に帰れば、酒に溺れた夫・鉄平が待っています。鉄平は樹里の外見を罵り、「化粧くらいしろ」と心ない言葉を投げかけてきました。
かつて愛し合っていた二人の関係は、完全に冷え切っていました。それでも樹里は「配偶者の裏切りを目にしたら、もう元には戻れない」という言葉を胸に、まだ鉄平への愛情を捨てきれずにいたのです。
そんな中、花屋で働く樹里の前に、毎日バラの花束を買いに来る男性客が現れます。彼の名は一ノ瀬蓮。無愛想な態度ながらも、樹里が以前の注文内容を覚えていたことを知ると、嬉しそうな表情を見せました。
樹里は蓮の反応に戸惑いを隠せません。時間に追われ、心がすっかり枯れてしまった樹里にとって、蓮の存在は小さな光のように映ったのです。
1話のポイント: 樹里の過酷な日常と、夫との冷え切った関係が描かれます。そして蓮との出会いが、樹里の心に小さな変化をもたらし始めます。
【枯れた花に涙を】2話あらすじネタバレ
毎日バラの花束を買いに来る蓮のことが、少しずつ気になり始めた樹里。花屋の店員から「あのイケメン、樹里さんがいる時にしか来ないし、注文するのも樹里さんだけ」と教えられますが、樹里は「自分には夫がいる」と取り合おうとしません。
一方、夫の鉄平は樹里への愛情が完全に冷めきっており、樹里の容姿や態度に不満ばかりをぶつけてきます。早朝から深夜まで働き続け、まともな食事もとれていない樹里に対して、鉄平は思いやりのかけらも見せません。
ある日、樹里が花屋で接客をしていると、またしても蓮が現れました。すると突然、樹里のお腹が大きな音を立てて鳴ってしまいます。恥ずかしさで固まる樹里に、蓮はサンドイッチとコーヒーを差し出しました。
「プレゼントです」
戸惑う樹里に、蓮は「毒なんて入っていませんよ」と優しく微笑みかけます。強引に受け取らせようとする蓮の態度に、樹里の心は大きく揺れ動きました。
物語の脇役のように生きていた樹里の心に、蓮という存在がじわじわと刻み込まれていく重要な回です。
2話のポイント: 蓮の優しさに触れた樹里の心に、小さな変化が生まれます。一方で鉄平の冷たさが際立ち、樹里の孤独がより深く描かれます。
【枯れた花に涙を】3話あらすじネタバレ
蓮がサンドイッチとコーヒーをプレゼントしたことで、花屋の店員は二人の関係に進展があったと確信します。しかし樹里は「同情かもしれない」と、蓮の好意を素直に受け止められません。
鏡に映る疲れ切った自分の顔を見て、樹里は「私って哀れに見えたのかな」と自己評価を下げてしまいます。「夫がいるから」と話を切り上げようとしますが、実際には既に離婚しているのです。
一方、鉄平は会社で若い女性社員・西野亜里沙に言い寄られていました。働き始めたばかりで給料も出ていないのに、鉄平は「香水を買いたい」と樹里に2万円を要求します。拒否されると拗ねる鉄平に、樹里は睡眠時間を削って夜勤を増やしてまで、お金を用意してしまうのでした。
その頃、焼肉屋でバタバタと働く樹里の目に、ふとバラの花が映ります。振り向くとそこには蓮の姿が。彼は友人たちと一緒に食事に来ていましたが、じっと樹里の姿を見つめていました。
3話のポイント: 樹里の自己肯定感の低さと、鉄平の身勝手さが対比されます。そして蓮が樹里のことを見守り続けていることが明らかになります。
【枯れた花に涙を】4話あらすじネタバレ
焼肉屋に現れた蓮を見た樹里は、彼が連れていた女性を恋人だと思い込み、自分への好意を完全に否定してしまいます。「何を勘違いしていたんだろう」と落ち込む樹里の心に、さらに追い打ちをかける出来事が起こります。
家では鉄平が、服の繕いをしている樹里に「そんなボロは捨てろ」「貧相で男受け最悪」と暴言を吐きました。それでも最後には抱きしめて「お前には俺しかいねぇ」と囁く鉄平。その言葉は優しさではなく、樹里を支配しようとする洗脳のようでした。
翌朝、樹里は壊れかけた傘を使って出勤しますが、その夜、帰宅途中に激しい雨に降られてしまいます。傘が完全に壊れて途方に暮れる樹里の前に、突然蓮が現れました。
蓮は何も言わずに傘を差し出し、静かに一緒に歩き始めます。樹里のために歩調を合わせ、黙って寄り添う蓮の優しさに、樹里の凍りついた心が少しずつ溶けていくのを感じました。
4話のポイント: 鉄平による心理的な支配と、蓮の無償の優しさが対比されます。雨の中で傘を差し出すシーンは、物語の重要な転換点です。
【枯れた花に涙を】5話あらすじネタバレ
雨の中、蓮に傘を差し出された樹里は、彼と一緒に帰ることになりました。蓮は樹里を気遣い、車に轢かれそうになった樹里を身を挺して庇います。その際、自分のコートを濡らしてしまいますが、蓮は気にする様子もありません。
樹里は蓮に「どうして私に親切にするのか」と尋ねます。するとナは「仲良くなりたいだけです」とまっすぐな眼差しで答えました。しかし樹里は「やめてほしい」と告げ、「他人のままでいてください」と距離を置こうとします。
蓮はその言葉を受け入れ、何も言わずに引き下がりました。その背中には切なさが漂っていました。
その夜、樹里は傘を持って鉄平を迎えに会社へ向かいます。しかしそこで目にしたのは、鉄平が若い女性社員・亜里沙と相合傘をしている姿でした。鉄平は樹里を「家族」「親戚みたいなもの」とごまかし、樹里の不安をあっさりと突き放します。
翌日、花屋に蓮が現れますが、今度は樹里を完全に無視して通り過ぎてしまいました。樹里の心に芽生えた小さな期待が、音もなく打ち砕かれた瞬間でした。
5話のポイント: 樹里が蓮を拒絶したことで、二人の関係に距離が生まれます。同時に鉄平の浮気の兆候が具体的に描かれ始めます。
【枯れた花に涙を】6話あらすじネタバレ
蓮が自分から距離を置いたことに、樹里は安堵しつつもどこか寂しさを感じていました。一方、鉄平は「仕事が忙しい」と言って帰宅が遅くなる日が続き、二人の距離はますます広がっていきます。
焼肉屋では、酔った客が樹里に絡み、土下座を強要してきました。その客は店の常連で社長という立場もあり、店主も困り果てます。樹里は店に迷惑をかけたくないと、自分から膝をついて頭を下げました。
「お店に迷惑かけたくないから平気です」
樹里がそう言い切る姿に、彼女が長年の苦労で強くなりすぎてしまったことが表れています。実は樹里が借金を背負ったのは、鉄平が作った借金を代わりに返しているからでした。「返し終えたら再婚しよう」という鉄平の言葉を信じて。
帰り道、ご機嫌だった社長の前に突然現れたのは蓮でした。蓮は一撃で社長を黙らせ、「俺が誰か知らないの?」と低い声で告げます。
そしてその後、コンビニでアルバイトをしている樹里の前に、絆創膏を買いにきた蓮が現れました。彼の顔には殴られた跡があり、樹里は心配せずにいられませんでした。
6話のポイント: 樹里が借金を背負った理由が明かされます。そして蓮が樹里を守るために行動したことが示唆され、物語が大きく動き始めます。
【枯れた花に涙を】7話あらすじネタバレ
コンビニで再会した樹里は、蓮の傷の手当てをすることにしました。自分のお節介を気にしながらも、放っておけない樹里。蓮は素直に傷薬の使い方まで聞いてきます。
そのやりとりの中で、蓮は「不遇な家庭環境」という言葉を口にしました。その一言が樹里の心に刺さります。自分の過去と重ね合わせ、樹里は蓮を放っておけなくなったのです。
樹里は蓮に「友達になりましょう」と提案します。蓮は嬉しそうに樹里の名前を尋ね、二人は連絡先を交換しました。蓮の名前を見て「かっこいい名前」と思いながらも、樹里の心には鉄平からの連絡がないことへの寂しさも残っていました。
一方その頃、鉄平は会社の同僚たちと三次会まで飲みに行っていました。飲み会の席で、酔わされそうになった亜里沙のグラスをさりげなく交換して守る鉄平。亜里沙は完全にときめいていました。
しかし鉄平は、「嫌いなタイプ」を聞かれて「おばさんぽくて貧相な女は嫌い」と、まるで樹里を指すような発言をみんなの前でしてしまいます。
そして亜里沙が鉄平に甘えて二人きりで会う約束を取り付けたところで、この回は終わります。
7話のポイント: 樹里と蓮が「友達」という関係になります。同時に鉄平と亜里沙の関係が急速に深まっていく様子が描かれます。
【枯れた花に涙を】8話あらすじネタバレ
鉄平が家に帰ってこない日が続き、樹里の不安は募っていきます。鉄平は樹里に「飲み会で帰りが遅くなる」と連絡しますが、実際には若い同僚の亜里沙とホテルで一夜を共にしていました。
翌朝、鉄平は樹里に「サウナに泊まった」と嘘をつきます。疲れ切っている中でも信じようとする樹里ですが、心の中ではちゃんと違和感を感じ取っていました。
一方、蓮は高校時代の同級生・池上に偶然出会います。地味で自信なさげな池上に、蓮は突然「靴を交換してほしい」と頼みました。蓮が履いていたのは高価なブランドの靴です。
戸惑う池上でしたが、蓮の優しい言葉に心を動かされ、靴を交換することに。この行動の裏には、蓮なりの優しさと意図があることが暗示されます。
そして花屋で樹里と蓮が再会します。蓮は堂々と「知り合いでしょ?知り合い割引はないんですか」とグイグイ迫ってきました。樹里が花束を作る姿をじっと見つめ、冗談めかして割引を求める蓮。
樹里は呆れつつも相手をします。最後に蓮が「叱られたいです」と言ったシーンでは、読者もニヤニヤせずにはいられない雰囲気になりました。
8話のポイント: 鉄平の裏切りが決定的になります。一方で蓮と樹里の関係が少しずつ親密になっていく様子が描かれます。
【枯れた花に涙を】9話あらすじネタバレ
蓮は樹里に、仕事が終わった後の予定を尋ねます。樹里は蓮をからかうように「叱られたいの?」と聞き返しました。蓮は樹里と知り合いになれたことを心から喜び、樹里を職場まで送っていくと申し出ます。
その途中、蓮は樹里の靴がボロボロになっていることに気づきました。しかし彼自身の靴も履き古されています。それでも毎日高価なバラの花束を買い続ける蓮。その花は誰にも贈られることなく、ただ樹里のために買われていたのです。
「僕ですら僕を大事にしてないのに、先輩はもっと自分を大切にしてください」
蓮のこの言葉に、樹里はハッとします。自分が自分を大切にしていないことに気づかされた瞬間でした。
一方、会社では鉄平が後輩の下品な発言に対して冷静に対応し、男の品格を見せます。亜里沙はますます鉄平に惹かれていき、彼女の中で鉄平は「運命の人」になっていきました。
その夜、樹里がホテルのフロントで働いていると、酔った客が絡んできます。そこへ蓮の付き人・譲二が現れ、さりげなく客を追い払ってくれました。まるで用意されていたかのように。
思いがけず早く仕事が終わり、浮かれて帰宅した樹里でしたが、朝作った料理がそのまま残されていることに気づきます。不安をあおる静かな余韻が、この回の最後に漂いました。
9話のポイント: 蓮の言葉が樹里の心に深く響きます。同時に鉄平と亜里沙の関係が深まり、不穏な空気が漂い始めます。
【枯れた花に涙を】10話あらすじネタバレ
樹里は蓮から毎朝届くメッセージに、心がときめくのを感じ始めていました。「寒いから暖かくしてね」といった何気ない優しさに、ボロボロの心が少しずつ癒されていきます。
一方、夫の鉄平は仕事前の忙しい時間に樹里の服の中に手を入れ、無理やり迫ってきました。遅刻しそうな樹里が困っているのを見て「反応が鈍いのがたまんねぇ」と言う鉄平。浮気相手の亜里沙には香水を買いに行く約束をしながら、樹里の純粋さに甘えて支配し続けています。
そんな中、蓮は樹里に夜遅くに会いたいと連絡してきました。コンビニまで送ろうとする姿に、本物の思いやりを感じます。彼女が何も言っていないのに仕事先を把握していたり、何気ない会話の中で樹里のことを深く気にかけていることが伝わってきました。
そして蓮は、樹里の首筋にキスマークがあることに気づきます。それが鉄平によってつけられたものだと理解しながらも、蓮は何も言わずにただ樹里の隣に寄り添いました。
樹里が傷ついていることを感じ取りながらも、責めずに優しく見守る蓮の姿勢に、彼の深い愛情が表れています。
10話のポイント: 蓮の純粋な愛情と、鉄平の支配的な態度が明確に対比されます。キスマークに気づく蓮の表情が、この先の展開を予感させます。
まとめ:1話から10話で描かれたこと
「枯れた花に涙を」の1話から10話では、以下のような展開が描かれました。
- 樹里の過酷な日常と、夫・鉄平との冷え切った関係
- 謎の年下男性・蓮との運命的な出会い
- 鉄平と若い女性社員・亜里沙の不倫関係の始まり
- 樹里と蓮が「友達」から少しずつ親密になっていく過程
- 樹里が自分を大切にすることを学び始める
この物語は、心が枯れてしまった女性が、純粋な愛情に触れることで少しずつ再生していく姿を描いています。1話から10話までは、その始まりとなる重要な展開が詰まった内容となっていました。
11話以降では、鉄平の裏切りがさらに深刻化し、樹里と蓮の関係も新たな局面を迎えていきます。「枯れた花に涙を」は、大人の恋愛を丁寧に描いた作品として、多くの読者の心を掴んで離しません。
ぜひLINEマンガで続きを読んでみてください。樹里と蓮の切なくも美しい物語が、あなたの心にも響くはずです。
※この記事は2025年10月時点の情報をもとに作成しています。最新話は随時更新されていますので、公式サイトをご確認ください。